TBS問題で思うこと

10月14日のテレビ放映に関しましてご報告とお詫び "クリプトン・フューチャー・メディア株式会社 公式Blog"
「アッコにおまかせ」の初音ミク特集があまりにもひどくて大騒ぎに "GIGAZINE"
【動画あり】TBS「アッコにおまかせ!」の初音ミク紹介が酷すぎた件。 "GilCrowsの映像技術研究所 "
ソフト会社がTBS批判 「初音ミク」番組巡る「アッコ」祭り問題 "MSN産経"
TBS「アッコにおまかせ」の初音ミク特集に批判相次ぐ "ITmedia"

歌声制作ソフト「初音ミク」は基礎音源として実在の人間からサンプリングしているが、非常に自然に聞こえる発声を可能にしている優れた技術を使ったソフトウェアである。基礎音源に声優の方を起用しソフトウェアイメージに2次元キャラクターを用いたことで、発売後売り切れとなる勢いとなった。
Youtubeニコニコ動画は映像・音楽作品の発表場所として使われている。日本で発売されたことで、ニコニコ動画には発売して数日で作品が投稿されあまりの自然な声に一気にブームとなりいまだ継続している。

さて、最近のテレビ番組ではインターネット上の検索ワード上位を取り上げる番組・コーナーがある。キーワードだけを取り上げるものから、そのキーワードの物・人などを放送するものもある。今回は後者のその物「初音ミク」を放送していたようだ。しかし、実際に放送されたものは「初音ミク」のソフトウェアとしての紹介ではなく、ユーザーがオタク寄りであるということで彼らを貶める内容であった。多くのユーザーが番組を視聴し、その内容のひどさが今回の問題騒動へと発展したようだ。
(M先生が「民放はでない。NHKだけだ」と言っていたのをふと思い出した。)

問題となった番組は、他を貶し・貶め・見下すことで成り立つ”バラエティー番組”に分類される。この種の番組の傾向は年々高まっているため、わたし自身は見ていない。この問題は、販売元などが番組の傾向・現在のテレビ番組を把握し切れなかったところが残念である。すでに、一般マスメディア(地上波民放局、一般出版社)は情報信用度は底辺にあり、情報操作しかしない。
(話がそれるが、これを書いているときフジテレビ「とくダネ!」を見ている。この冬の流行は”ブーティ”と呼ばれる女性用の靴の紹介、それにあった服のコーディネートを放送している。この”流行”というのは、それぞれの業界が毎年売り上げのために新しく買わせるための情報操作の一環であると思う。「何をいまさら」といわれそうではあるが、改めて見ると内容はひどいものだ。「去年買った服は合わないんだね」、素晴らし過ぎるコメントを放送したものだ)

被害者である製作・販売元が公式Blogでユーザーにお詫びを掲載する異例の事態となった。クリプトン社が今後、一般マスメディアへは登場することはなくなりそうである。もし、登場するときはテレビ東京ワールドビジネスサテライトが無難であると思う。この番組は、ニュース・特集でニュース番組らしく紹介し貶めることは少ないと感じている。

ここからは駄文となる。
上記のようなことで、ほとんどテレビを見ない。しかし、国民の数十%は視聴してそれを「常識」と捉えられている。大げさではあるが、世界各地にいる先住民族の人たちと我々では多くの面で常識が異なる。差異はあれど、わたしもテレビをよく見る人々とは常識に差が生まれているのではと思うことがある。野球・サッカー・相撲も見ない、バラエティーもドラマ番組もほぼ見ない。幸い現在はこの手の話題を必要としない場所に所属しているので、さほど問題意識は無いが「一般社会ではどうだろう」と思うことがある。次回、所属変更時もこうなることを願うばかりである。